1998年7月に発生した「和歌山毒物混入カレー事件」の犯人として逮捕された林真須美死刑囚。
現在も死刑が執行されることなく、すでに事件から25年が経とうとしています。
この記事では、林真須美死刑囚の死刑執行について気になる点をまとめました。
- 林真須美の死刑執行はいつなのか
- 死刑執行されない理由
- 林真須美は冤罪なのか
このような林真須美死刑囚の死刑執行について気になる方に向けて詳しくお伝えいたします。
林真須美の死刑執行はいつ?

林真須美の死刑執行日は決まっていません。
通常は、死刑確定の日から6ヶ月以内に法務大臣は執行命令を出す決まりになっています。
しかし実際には死刑確定から執行までの平均期間は役7年4ヶ月にも及んでいます。
林真須美の死刑が執行されないのには理由があるのでしょうか?
林真須美の死刑執行がされない理由は?

林真須美など死刑囚には裁判のやり直しを求める権利があるんです。
林真須美も再審の請求をしています。
再審請求中の死刑囚には死刑執行しないという「暗黙のルール」があるんです。
再審請求自体に刑の執行を止める効力はないものの、2017年以前には、法務省は再審請求中の死刑囚の執行を避ける傾向にありました。
NHK
しかし13人のオウム真理教元幹部のうち10人が再審請求中でしたが死刑が執行されています。
昨今、冤罪事件が社会問題ともなっていますし、法務大臣が死刑の執行を命じるにも強い意気がないと難しいでしょう。
このままずっと林真須美の死刑が執行されない可能性はあるのでしょうか?
林真須美の死刑執行されない可能性は?

林真須美の死刑が執行されない可能性は充分にありえます。
2023年現在、日本で収監されている死刑囚は107人います。
最古参の死刑囚は死刑確定から50年以上も経過しています。
では林真須美が裁判のやり直しを求めている内容について見てみましょう。
林真須美の死刑執行されないのはなぜ?

林真須美は再審を申し立て和歌山地裁に受理されています。
再審請求をした弁護士によると、当時の裁判資料を見直した結果、
第三者による犯行を示す“新証拠”が見つかったということで、無罪なのは明白だ
NHK
と主張しています。
一体どのような証拠が見つかったのでしょうか?
死因に関わる証拠

カレーを食べた全員からヒ素のほかに青酸化合物も検出されていたのです。
もし、ヒ素ではなく青酸化合物が死因だった場合は林真須美は無罪となります。
林死刑囚の代理人の弁護士は記者会見で、カレーを食べた全員からヒ素のほかに青酸化合物も検出されていたという鑑定結果などを挙げ、裁判で死因に関わる証拠が十分に審理されていないと指摘。「ヒ素ではなく青酸化合物が死因だった場合、林死刑囚は無罪だ」と主張しています。
NHK
また、その他にも主張する点があります。
ヒ素の鑑定方法

正確性が最も重要「ヒ素の鑑定」結果が主な論点となっているようです。
- ヒ素の種類が異なる
- 警察側がデータの偽装
当時最先端だった分析装置を使用し林真須美の自宅と現場にあったヒ素が同じだとされました。
しかし、ヒ素は50種類以上あり林真須美の自宅と現場のヒ素の種類が違うことが判明したのです。
更に、警察側の鑑定書には違うヒ素だとわからないように数値を変えるなど意図的なごまかしがあったと弁護士は主張しています。
ということは、林真須美は冤罪なのでしょうか?
林真須美は冤罪なの?

どうやら林真須美の事件に関しては、冤罪でないかという見解も出ています。
また、林真須美の長男が当時の様子についてこう語っています。
事件翌日、ニュースを見ながら父が、
Newsweek
「これは、あれやな。あの犬を殺ったヤツが犯人やな」
と言っていたのを覚えている。
というのも、林真須美たち家族がこの地に引っ越してきた時、近所の人からこんな話を聞いていたようです。
あんたら越してくる前に、この辺の飼い犬が何十匹も毒殺されてるんよ。あんたの家の裏の畑に毒がまかれて、1年間使われんこともあったんよ
Newsweek
父親はこのとき近隣住民から聞いた犬の毒殺事件とカレー事件の犯人も結びつけていて、まさか家族が逮捕されるとは思ってもいなかったようです。
まとめ|林真須美の死刑執行はいつ?

1998年7月に地区で行われた夏祭りで提供されたカレーライスに毒物が混入され67人がヒ素中毒、うち4人が死亡した「和歌山毒物カレー事件」。
犯人として逮捕されたのが林真須美死刑囚です。
すでに25年が経とうとしている現在でも死刑が執行されていないことから、なぜ?と言う声も上がっています。
この記事では、林真須美の死刑執行がいつなのか、また死刑執行がされない理由などに触れてきました。
- 林真須美の死刑執行日は決まっていない
- 林真須美は再審請求中
- 再審請求の内容は下記3点が争点
ヒ素の他に青酸化合物が混ざっていること
ヒ素の種類が現場と自宅で違うこと
ヒ素の種類が違うことを分からなくするためのデータ偽装がされていた - 林真須美は冤罪かもしれない
このような内容でお伝えしてきました。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。