防衛費増額による増税やマイナンバーカード問題などで支持率が下がっている岸田文雄首相ですが、辞める可能性はあるのでしょうか?
そこで岸田総理の任期や辞める可能性、また岸田総理が衆議院の解散を見送った真意について調べました。
岸田総理はいつ辞める①任期はいつまで?
岸田総理は21年に総裁になったため、任期は3年後の2024年9月までです。
また、衆議院議員の任期満了は2025年10月までです。
そのため、岸田総理は2024年9月の任期満了までに衆議院解散・総選挙を行う予定のようです。
岸田自身は「選挙は早くても遅くても意味がある」と周囲に強調する。
自民総裁の任期満了は2024年9月で、衆院議員の任期満了は25年10月だ。早期解散で衆院選を勝ち抜くと、議員任期満了は27年夏となる。24年秋頃の総裁選は3年程度の議員任期の余裕を持って迎えられる。常に選挙を気にする議員心理を考えれば、「求心力維持の効果は大きい」という理屈だ。
讀賣新聞
しかし、自民内では総裁任期満了に合わせて一年以上早く衆議院解散するよりも、夏の内閣改造で若手や女性を登用して刷新感を出し、秋以降の解散の方がいいのではという意見もあります。
岸田総理はいつ辞める②任期を待たずに辞める可能性は?
岸田総理への支持率がこのまま下がり続けると辞める可能性が出てきます。
岸田総理の支持率は37.1%です。(2023.8.7時点)先月から3.6ポイント下落した結果となりました。
支持率は30%が危険水域の目安となります。この水準を下回ると首相の求心力が著しく低下し、政権運営が行き詰まる可能性が出てきます。
しかし、岸田総理は自身の支持率についてこのような発言をしました。
報道各社の世論調査で内閣支持率が続落していることについて「(支持率は)上がったり下がったりするものだ。いずれ上がる」
この岸田総理の発言に対してネットでは厳しい意見が上がっています。
上がるはずがない。今まで日本国民の為に何か良くなる事をした事があったのか?
通勤手当に課税し、退職金の課税標準を引き上げようとしている内閣総理大臣を支持する人はかなりレアな存在だと思う
岸田さんには楽ではない生活の中から納税している「国民への想いと愛情」が伝わって来ない
岸田総理の『支持率はいつか上がる』発言は強がりなのではないかと言われていますが、実際のところどうなのでしょうか。
しかし、岸田総理の支持率が下がると自民党自体の支持率にまで影響し選挙で大量落選になる可能性があります。そのため、過去の例から見ても党内で首相おろしが起きる可能性があります。
岸田総理の支持率を見るといつ党内で岸田おろしが起こってもおかしくない状況ですが、岸田おろしが起こる気配がありません。その理由は一体なんなのでしょうか?
岸田おろしが起こらない理由:有力なポスト岸田が見当たらない
“ポスト岸田”と言われる人たちの現状と課題はどうなっているのか紹介します。自民党内には“将来の首相候補”と言われている人は複数いますが、その中でも“ポスト岸田”と呼ばれている4人の人物について紹介します。
“ポスト岸田”1人目:茂木幹事長
自民党の幹事長を務める茂木敏充氏ですが、当選10回を誇る政策通です。
党内で強い影響力を持つ麻生太郎副総裁と“葉巻”を嗜みながら意見交換するなど関係は良好です。麻生氏が次期総裁選でバックアップするのではないかとの意見もあります。
その一方で幹事長として旧統一教会の問題の対応にあたった茂木氏ですが当初は「党としては旧統一教会とは一切関係がない」と述べるなど旧統一教会との関係を調査することに消極的な姿勢を示していました。
“ポスト岸田”2人目:河野デジタル相
国民からの高い人気を誇る、河野太郎氏も“ポスト岸田”の1人です。
前回の総裁選で岸田氏に敗れてからは党内の議員と会食を重ねるなど“仲間作り”にも余念がないようです。
しかし、河野氏が所属する麻生派の麻生太郎副総裁は前回の総裁選の際に河野氏出馬を控えるように進言した経緯もあり、今回の次期総裁選に出馬しても麻生氏の支持を得られるかは見通せない状況です。
“ポスト岸田”3人目:高市経済安保担当相
前回の総裁選に出馬した高市早苗氏は保守党から高い支持を受け、ネットでも一定の人気を得ていました。現在は経済安保担当相として岸田総理を支える立場です。
しかし、高市氏は岸田総理が打ち出した防衛費増額の増税に対して「総理の真意が理解できない」「内容を知らされていない」などと疑問や不快感を表しました。これは“閣内不一致”と捉えられても仕方のない異例の言動となりました。
また、前回の総裁選出馬で大きな後ろ盾となっていた阿部元総理が亡くなったことも大きく関係してくるのではと言われています。
“ポスト岸田”4人目:林外相
現在外相を務める林芳正氏も“ホスト岸田”の1人です。茂木氏と同様に“政策通”と言われこれまでに防衛省や農林水産省など数多くの官僚を経験してきました。
林氏は岸田総理が会長を務める派閥「宏池会」に所属し、派閥のナンバー2のポジションにいます。林氏は外相として岸田総理を支えることが最大の使命ですが、林氏は外相として岸田総理や茂木幹事長ら過去の外相と比較して目立った実績を残しているとは言い難い状況です。
岸田総理はいつ辞める③本人は解散するつもりなし
2023年6月に入って解散を“匂わせる”発言をしていた岸田総理ですが一転、6月15日に国会会議中の衆議院解散を見送る考えを表明しました。
発言が二転三転する岸田総理ですが、どうしてこのタイミングで解散を先送りにしたのでしょうか?推測される理由について紹介します。
解散を匂わせることで岸田派の求心力を高めるため
解散があるかもしれないと匂わせることで、総理あるいは自民党、また自民党内の岸田派の求心力を高めていく考えがあったのではという推測があります。
例えば、解散があるかもしれないとなると、候補者を立てていく必要があります。そうなると例えば、山口3区から岸田派の林外務大臣が小選挙区から出ることが決まり、安倍派が推していた吉田真次氏は比例に転出となりました。
このように、解散すると匂わせておきながら岸田総理周辺の有利な形ができたのではないかと推測できます。
スキャンダルとの関係
マイナンバーカードの不備や自民党と公明党の関係悪化など自民党や政府に関する“スキャンダル”が出てきていることも関係しているのではないかという推測ができます。
せっかく改善の目処が見えてきたところですが、公明党と支持母体の創価学会は選挙が連続することを嫌いがちです。
人間的な理由ですが、それらのことを踏まえた上で「今でなくてもいい」となったのではないでしょうか。
岸田総理はいつ辞める④国民が辞めさせる方法はある?
岸田総理を辞めさせる方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ:岸田総理はいつ辞めるのか?
岸田総理の任期について、岸田総理が辞める可能性について紹介してきました。
この記事でわかったことをもう一度簡単にまとめます。
- 岸田総理の任期は2025年10月まで
- 岸田総理の支持率がこのまま下がると党内で岸田おろしが起こる可能性も
- “ポスト岸田”と呼ばれる4人 茂木敏充氏・河野太郎氏・高市早苗氏・林芳正氏
- 岸田総理は解散を匂わせていたが、解散を見送ると発言
これからの岸田政権がどうなるのか、また衆議院の解散はいつ行われるのかに注目ですね。