
ポルトガル代表のサッカー選手、クリスティアーノ・ロナウド(FW)が9月23日に告発されました。
2022年4月9日に行われたエバートン戦にて、ロナウド選手は試合後、ドレッシングルームへと戻る際に、試合を見に来ていたジェイク・ハーディングくんのスマホを地面に叩き落として壊しました。
この行為がFA規則IE3違反であるとし、イングランド・サッカー協会から告発されました。
そこで今回は、この事件によってロナウド選手が今後どうなるのかを予測してまいります。
この記事でわかること
- ロナウドが引退する可能性
- ロナウドが今後、移籍する可能性
- ロナウドが起こした事件についての、世間の声
引退の可能性は?

まず、今回の件による引退の可能性ですが、可能性は「やや低い」と予測します。
その理由について、順を追って説明します。
事件の詳細を振り返る

まず、状況を整理してみましょう。
- エバートン戦が終わってドレッシングルームに戻る際、少年がスマホをロナウド選手に向けていた
- ロナウド選手がそれをはたき落とした
- スマホは画面が割れ、少年の手にはあざができた
- ロナウド選手は膝を負傷し、引き上げる際にかばっていた
- 少年はエバートンファンであり、また自閉症を患っていた。
関係者の対応

ロナウド選手が所属するチーム、マンチェスター・ユナイテッドは今回の件に関し、このように述べています。
「我々はロナウドに関連するFAの発表に留意しつつ、その告発に関してプレーヤーを支持する」
引用元:挟んだニュース総合
「その告発に関してプレーヤーを支持する」というのが少し曖昧ですが、「支持する」ということは「籍を残しておく」という選択肢もまだあるということです。
ただし「FAの発表に留意」という部分について、事件の対応に限らず、今後のロナウド選手の査定に関しても、今回の事件を判断材料とするでしょう。
またBBCが具体的な見解を示しています。
BBCによれば、今回の事例は前例がなく、基準もないので、ロナウドが告発を受け入れるか否かにかかわらず、審理が行われるという。その結果、出場停止などの処分が下される可能性があるとのこと。
引用元:Qoly
前例がないため判断は難しいが、こうした告発による処罰の相場としては「出場停止」ということでしょう。
ただし、今回は単なる暴行事件とは違い、
- ロナウド選手は負傷しているところを撮影された
- 少年は自閉症という障害を患っていた
など、ジャッジを下すに考慮すべき留意点が多くあります。
なので、一概に「相場」だけでは判断しきれないところもあります。
ロナウドはどう考えるのか?

以上の情報を整理すると、事件の評価に関するロナウドへの風当たりは「やや強い」と言ったところでしょうか。
告発はされたからといって即引退を命じられるという物でもなさそうですし、今回はロナウド側にも「負傷されているところにスマホを向けられた」という言い分があります。
これ動画を見ましたが、負傷している膝にスマホを近づけ られたので、ロナウドは咄嗟に身を守るべく少年の手を叩いています。 怪我をしているのに、ましてやアスリート身体が資本、障害物を 払って何が悪い。子供だからと何してもいいわけではない。 少年に注意すべきだと思う。
引用元:Yahoo!ニュース
またチームとしてもロナウドを支持するとありますので、いまのところは残留の方向であると考えられます。
またロナウドは少年の母親とも直接対話をしており、そこでかなり揉めています。
ですが、その中でも「申し訳ないことをした。しかし、自分の行動は間違ってはいない」と毅然とした態度を見せています。
ロナウドは自分や息子の名前も分かっていなかったと憤慨する母親は、「彼は『申し訳ない』と言ったけど、それから『何も間違ったことはしていない』とつけ加えた。『誰のことも蹴ったり、殴ったり、殺していない』とね」と続けている。
引用元:SOCCER DIGEST
その上で、警察からの警告などにも全面的に応じています。
ここまでドンと構えているとなると、ロナウドからの辞任も考えにくいでしょう。
引退に追い込まれることも、自分から引退する理由もない。
となると、引退の可能性は低いと見受けられます。
移籍の可能性は?

以前よりロナウドの移籍が騒がれていましたが、今後、ロナウドが移籍する可能性は「多少ある」と予測しています。
理由を以下にまとめました。
マンチェスター・ユナイテッドのロナウドの評価

普段より、ロナウドはチームメイトから煙たがられていたようです。
英スポーツ系メディアのSPORT BIBLEは、ロナウドに関し次のように語ります。
「過去に、ロナウドが与えてきたポジティブな影響を考えると、彼がクラブを離れたいと思っている事実を知るのは、チームメイトにとって壊滅的だっただろう。しかし、彼の現在の同僚にはこれは当てはまらず、7月に移籍の要求があった時、彼らはそれほど動揺していなかったようだ」
引用元:Yahoo!ニュース
このことが今回の事件について影響するかはわかりませんが、日頃からチームメイトに良い影響となっていなかったロナウドををユナイテッドが残留させる価値がどこまであるかは疑問です。
見解にある「支持する」という文面から残留の可能性はあるともみれますが、今回の事件がユナイテッドにとって、ロナウドを手放すチャンスであることもまた確かです。
ロナウドもまた、移籍を望んでいる

また米スポーツメディアによると、ロナウドはボルシア・ドルトムントへの移籍を希望していたとのことです。
サッカーのイングランド・プレミアリーグでマンチェスター・ユナイテッドから他クラブへの移籍を志願していると伝えられているポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(37)が、ドイツ1部ドルトムント移籍に動いていると米メディア「CBSスポーツ」が18日に報じた。
引用元:スポニチ アネックス
また、これ以上のポルトガルでのプレーは望んでいないこと、移籍先としてアトレチコ・マドリードも候補に上がっていたことがわかっています。
結局のところ、契約金に納得がいかないことにより合意には至らず、今回はユナイテッドに残ることとなりました。
現在のロナウドの見解はわかりませんが、少なくともチームに居づらくなる可能性はあるのではないでしょうか?
ある意味、事件が影響する可能性はある

チームメイトの評価や、ドルトムントへの移籍の経緯などから察するに、今後のロナウド移籍の可能性は十分に考えられます。
ただ、スムーズにいかない可能性もまた然りです。
今回、移籍を踏みとどまったもう一つの理由として、オーバースペックというものもあります。
ロナウド自身がハイスペックでもチームメイトがそれについていけない場合、ロナウドが目線を下げざるを得なくなるということです。
また「支持する」というのはあくまでユナイテッド側の見解であり、ドルトムントがどう評価しているかは未知数です。
世間の声は

今回の事件について、世間の声をまとめてみました。
SNSではDisられまくる!

やはり、SNSではロナウド選手を非難する声が目立ちました。
直接的に非難するというより「確かに、怪我しているところを撮影されるのは腹が立つ」という、ロナウド側の言い分に理解を示しつつ「壊すのはやりすぎ」という声もありました。
また「試合への招待は詫びとして不適切」という、その後の謝罪についての意見もありました。
確かに、口頭で注意すれば済むところ「行きすぎた行為」というのは頷けます。
少年の撮影行為も失礼では?

ロナウドを非難する声が上がる中、少年にも非があるという意見もありました。
少年は自閉症を患っており、この疾患は多動や理解不足などの症状があるそうです。
なので、「怪我をしている相手をスマホで撮影するのは失礼」という判断には至らなかったかも知れません。
ただ、同伴していた親の注意不足というのはあったのでは?とも思います。
運営への指摘や、和解を求める声なども

ロナウドと少年の和解について、前向きになってほしいという声もありました。
また、ロナウドや少年に対してではなく、試合の運営側への意見も
もう、ここまで選手の近くに行けない様にするしかないのでは?
ロナウドがやった事を擁護は出来ないが、怪我してたり、試合後、今回の事を言う訳ではないが、一部乗り込んで来たり行き過ぎるファンのお互いの為でしょう。
引用元:Yahoo!ニュース
ロナウドの方から近づいていってスマホ奪って叩きつけたのかと思ったら、膝を気にしながら歩くロナウドの目の前に少年がスマホを突き出したようだった
見方によってはロナウドの正当防衛にも見える
ただ、観戦者がそうした動きをするのは予測できることだし、興奮した子供が自分を抑制するのは難しい
スタジアムのスタッフやチームのスタッフがサポーターとの間に入ればとも思うけど、あの選手との近さが売りの一つでもあるのだろう
だからロナウドだけが悪者にされるのは少し違うと思う
スタジアム運営、ロナウド、少年
みんな少しずつ非がある
引用元:Yahoo!ニュース
サッカー選手に限らず、有名人を実際に目にできるところであれば、警備などには十分に気を使うべきというのはもっともです。
日本でも、某アイドルがファンに危害を加えられるという事件が過去にあり、社会問題となりました。
ロナウドの今後の去就|子供のスマホを叩き落として引退や移籍をする可能性のまとめ

では、本日のまとめに入りましょう
- ロナウドが引退する可能性はやや低い
- ロナウドが移籍する可能性は多少ある
- しかし、移籍先のチームが今回の事件をどう捉えるかは未知数
- 世間の声として、ロナウドに賛否ある中、試合運営側への意見も
事件のあった試合では、ユナイテッドはエバートンに敗北しており、ロナウド自身も負傷をしていました。
ロナウドとしては悔しい思いが大きく、気が立っていたのでしょう。
また少年も、自閉症が故の判断がつかない行動となれば、「何が悪かったのかもわからずスマホを壊された」ということになります。
しかし、その行動は非常識であったと思います。
両者にいきすぎた部分があり、それが故望まない結果となりました。
少なくともこの日、ロナウドは「試合よりも大きな何か」に負けた気がしたのではないでしょうか。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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