現在、新たな自動車への税金として、走行距離に応じて課税されるという走行距離課税なるものが検討されているそうです。
今回はその走行距離課税について、自動車を保有されいる方として気になる課税額や導入時期についてなど、お話ししてまいります。
この記事でわかること
- 走行距離課税の課税額はいくらか
- 走行距離課税はいつから導入されるか
- なぜ走行距離課税が必要なのか
- 走行距離課税についての世間の声
走行距離課税とは何か

世間を騒がせている走行距離課税とは何か?
現時点でわかっていることを整理してまとめてみました。
CONTENTS
- 走行距離課税は走るだけ課税
- ガソリン税との関係は?
- 走行距離課税が導入される可能性は?
走行距離課税は走るだけ課税

2022年10月26日の税制調査会にて、電気自動車が普及した社会を前提とした道路インフラ整備のため、走行距離に応じた課税が必要でないか」という提案がなされました。
ここから、「走った分だけ税金を払う」という方式の走行距離課税についての議論すべきという声があがったのです。
参加委員の一人
「例えば、走行距離に応じて課税するとか、そういうかなり踏み込んで具体的な走行課税について議論することを私は提案したい」
引用元:Yahoo! ニュース
既に自動車に関する税金には、自動車税や自動車重量税という税金が課せられることとなっていますが、さらに走行距離に関してまで税金を納めなくてはならない、ということとなります。

それでは、長い距離を走ると税金が高くなってしまう!

導入されたら、あまり車に乗れなくなっちゃうよ
しかし、経済的負担が増えることによる若者の自動車離れも懸念されると、問題視の声も上がっているようです。
ガソリン税との関係は?

自動車に関する税には重量税のほか、ガソリン税というものも課せられます。
これは車両自体ではなく、給油したガソリンに対して課せられるものであり、1リットルあたり53.8円と言われています。
これに加えて消費税も課せられるため、ガソリンのほとんどは税金と言われています。
しかし、これを回避できるチート車両があります。
それが電気自動車(EV)です。

なるほど、電気で走るからガソリンは使わないんだ

でも、今回はそれが裏目に出ちゃったみたい・・・
最近、この電気自動車が普及するにつれ、ガソリン税が減収の傾向となっていました。
故に、道路インフラ整備に必要な予算の確保のため、ガソリン税に代わる税金として走行距離課税が検討されているのです。
走行距離課税が導入される可能性は?

走行距離課税が実際に導入される可能性ですが、現時点ではややあると言ったところだと思われます。
今回の走行距離課税は、電気自動車を対象とする予定です。
つまり、ガソリン税か走行距離課税いずれかの名目で納税をしてほしいというのが国の言い分なのです。

ガソリン税だって、給油量に合わせて高くなるよね

でも、電気自動車にはそもそもガソリン税がないでしょ?
しかし、国はこれまで電気自動車を勧める体制をとっていました。
現在、電気自動車は維持にかかる税金が軽減や免税される措置が取られています。
また、経済産業省は電気自動車の普及によるCO2削減のため、一部の地域をEV・PHVタウンと指定し、その実証実験を行っていました。
これだけ、「電気自動車に乗ってほしい」と言っておきながらも「だけど税金は払ってほしい」というわけです。
現時点では、電気自動車がガソリン税のような走行に対しての税金というのはガソリン車より安いはずです。
国民がこのような言い分を、素直に聞き入れるかというと微妙なところですね。
また、この方もこれについて、

これは国民の理解を得られないだろう、、、!
三原じゅん子さんといえば、かつてはレーサーだったことが知られていますが、これは大きな声では無いでしょうか。
走行距離課税金の課税内容

走行距離課税が導入されると、どのくらい家計を圧迫してしまうのでしょうか。
また、いつから導入されるのでしょうか。
CONTENTS
- 走行距離課税の導入はいつからなのか
- 走行距離課税の課税額はどのくらい?
- 課税対象は電気自動車のみ
走行距離課税の導入はいつからなのか

気になる走行距離課税の導入時期ですが、実はまだ決定していません。
走行距離課税の導入自体がまだ検討段階ですので、大まかな導入時期すらわかっていない状態です。
ただ、既に多くのドライバーから批判があり、国民からの支持に影響するとなると、再検討などもされるかも知れません。

電気自動車を持ってる人は、家計が大変

せめていつ頃か、気になるよね・・・
その検討時期により、もっと先となるか廃案となる可能性もあると思います。
税のこととなると家計や社会性に関わることですので、導入時期が決定すれば早めに正式報道があるはずです。
走行距離課税の課税額はどのくらい?

走行距離課税の課税目的は減収となったガソリン税を補うためだとすれば、ガソリン税と等価が妥当だといえます。
ガソリン税は1リットルあたり53.8円と言われています。20リットル給油すれば、1076円のガソリン税を納税することとなります。

こんなに払ってたの?!

今、ガソリン代が平均して162円だから、
1/3くらいだね。
問題なのは、「走っただけ課税する」という点です。
今回の走行距離課税の提案により、車を持つことについて、より抵抗を生む可能性もあります。
また、地方に住む人は不公平を感じるかもしれません。
課税対象は電気自動車のみ

現時点では、課税対象は電気自動車のみとしています。
もちろんガソリン税の代わりという名目ですから、ガソリン車には適用する理由がありません。
しかし、走った分だけ納税しなくてはならないという部分が強調されたが故に、車に乗ること自体に制限がかけられてしまったと捉える人も多くありません。
また電気自動車のみとはいっても、これから普及するのはその電気自動車です。

僕も、次の車はEV車ねらってたんだけどな〜

最近、EV車も増えてるよね〜
どちらかというと、「電気自動車にすると、走った分だけ税金が高くなる」というイメージの方が強いという人もおられるかと思います。
走行距離課税金で生活はどう変わるのか

走行距離課税の導入は、私たちの生活にどのような影響を与えるのでしょうか。
CONTENTS
走行距離課税の導入によるメリット
走行距離課税の導入によるデメリット
走行距離課税に対する世間の声
走行距離課税の導入によるメリット

あまり、いいイメージを持たれていない走行距離課税ですが、あまり車に乗らない人にとってはメリットもあります。
乗った分だけ納税するということであれば、あまり乗らなければ税金は安くなります。

維持するだけなら安いんだ!

通学だけ使う学生さんもおトクかもね
普段は長距離を乗らないものの、子供の送迎で車が必要といった場合などは高額の走行距離課税を払うことにはならないと思います。
走行距離課税の導入によるデメリット

公共交通機関の発達していない地方に住んでいる方で、既に電気自動車を保有している方は単純に増税となりますので、デメリットが大きいかもしれません。
また、運送業などにも打撃を与えかねません。

配達とかの送料もどうなるんだろ・・・

負担が大きいところは、フォローもあるんじゃない?
ただし、運送会社など長距離走行をやむを得ないなどの場合には措置があるかもしれません。
消費税が8%から10%になった際に軽減税率が導入されましたが、そうしたフォローも期待したいですね。
走行距離課税に対する世間の声

Twitterで世間の声をチェックしてみましたが、やはり走行距離勢にはいい声はあがっていませんでした。
必死の声、って感じですね。切実な思いを感じます。
仮に導入を進めるにしても国民の声に耳を傾けつつ、妥当なものとしていただきたいですね。
車はとにかくお金がかかります。
税金の他にメンテナンスや車検など、それを考えると「若者の車離れ」も無理はないでしょう。
電気自動車も決して安いわけではありません。
にも関わらず「ガソリン税を払わないのだから」というのも、納得し難いかもしれません。
この発想はありませんでした!
車の仕組みを利用した節税なるものが実施される時が来るのでしょうか・・・。
まとめ|走行距離課税はいつから導入?ガソリン税との違いも解説

では、今回のまとめに入りましょう。
- 走行距離課税は走った分だけ課税
- 走行距離課税の対象は電気自動車
- 走行距離課税はガソリン税の代わり
- 導入時期などはまだ未定
税の問題は難しいですが、消費者として切実な問題となってきます。
自動車を保有される方は、今後の動きを要チェックですね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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