2023年7月3日より、車検シール(ステッカー)の貼り付け場所が変更されました。
車を所有している皆さんは、一度は見たことがある四角くて後ろに日付が記載されているシールですね!
すこし細かいかもしれませんが、この貼り付け位置が少し変更になります。

ディーラーなどで車検を受けている場合、所有者自身が車検シールを貼る場合があります。
そういった際に車検シールを貼る場所を間違えるケースが多発しています。
そんな皆様の為に今回は、車検シールを貼る場所を間違えた際に起こる罰則や再発行の手続きなどを記事にしてみました。
では見ていきましょう!
車検シールを貼る場所を間違えた時

結論から言うと、道路運送車両法第66条に「検査商標を表示しなければ運行の用に供してはならない」と定められています。
破損や紛失などの場合も同じなのですが、すぐにナンバープレートの管轄の運輸支局(陸運局)での手続きが必要となります。
しかし、運輸支局なんて普段行かないのでちょっと面倒ですよね・・・
言ってしまえばシール一枚程度の事でそこまで大袈裟になる必要はあるのでしょうか?
では、そのままにしていた時にどのような罰則が課せられるのか見ていきましょう。
車検シールを貼る場所を間違えた時の罰則は?

結論、”貼る場所を間違える”事は問題ではありませんが、”そのままにしていると問題”です。
少し面倒ではあるかもしれませんが、早急に運輸支局で再発行の手続きを行ってください。
上記にもある、道路運送車両法第66条により車検シールは確実に所定の位置に貼らないといけません。
道路運送車両法第109条「次の各号のいずれかに該当する者は、50万円以下の罰金に処する」。
それの第9号に「(前略)検査標章を表示しないで自動車を運行の用に供した者」とあります。

つまり、車検シールを貼らずに走行すると、思いっきりこの法律に抵触するので罰金の支払いを命じられるケースがあります。
とは言うものの、実際に貼り間違えてしまった場合どのように手続きするのが正しいのでしょうか?
車検シールを貼る場所を間違えた場合どうすれば良いのか

まず貼る場所を間違えた車検シールをスクリーパーなどを使用して剝がしてしまいましょう。
この時、ノリ跡が残ってしまった場合はアルコールを染み込ませたタオルなどで擦ればノリ跡は剥がれます。
その後、運輸支局に必要書類を持って行くわけなんですが、普通車か軽自動車かによって少し書類が変わってきます。
では、それぞれ見ていきましょう。
車検シールを貼る場所を間違えた場合の再発行手続きの方法①普通車

まずは普通車から見ていきましょう。
普通車の場合、コンパクトカーからファミリーカー・輸入車に至るまで幅広い車種がこれにあたります。
- 車検証(自動車検査証)
- 車検シール(紛失時は理由書)
- 検査標章再交付申請書(OCR第3号様式)(運輸支局にある)
- 申請手数料(印紙代300円)
- 所有者の認印
- 本人以外が申請に行く場合は委任状
以上になります。
このように書いてしまうと非常にたくさんあるように見えます。
しかし本人以外が申請に行く場合を除いては車内の書類とシール・手数料と認印。
これくらいかと思います。
忙しい時期でなければ、運輸支局にさえ行ってしまえばそこまで時間もかからないので、すぐに対応してしまいましょう。
車検シールを貼る場所を間違えた場合の再発行手続きの方法②軽自動車

軽自動車は普通車に比べてさらに簡単な書類です。
- 車検証(自動車検査証)
- 車検シール(紛失時は理由書)
- 検査標章再交付申請書(OCR第3号様式)(運輸支局にある)
- 申請手数料(印紙代300円)
- 所有者の認印
ぶっちゃけ普通車と準備するものは大して変わりません。
ただ、申請先が運輸支局から軽自動車協会に変わります。
大半の軽自動車協会は、普通車の運輸支局とそう離れていない場所にありますが、地域によっては場所が離れている場合があります。
その為、事前にちゃんと調べて行くようにしましょう。
では、再発行も出来たとして車検シールはどこに貼るのが正解なんでしょうか?
車検シールはどこに貼るのが正しいの?

2023年7月3日より運転席側のフロントガラスの上部に貼ることになりました。
できるだけ車の中心から離れた位置に貼り付けるようにします。
つまり、日本車や右ハンドルの輸入車などはフロントガラス右側上部となります。
また、左ハンドルの輸入車などは左側上部ということになります。
ちなみに今まではどこに貼られていたのかは皆さんご存知ですよね?
現在の車検の期日を確認できるように、念のためご紹介させて頂きますね!
車検シール以前はどこに貼り付けていたの?

2023年7月までの車検シールはルームミラーの周辺(ほぼ真下)に貼り付けられていることが多いです。
ただ、ドライブレコーダーを装備している方は場所が違う場合があります。

車によってはドライブレコーダーが一番映したい場所がちょうど車検シールがあったりするんです。
これは日焼け防止のUVガラスなどの関係で、ちょうど良い場所に車検シールが貼れ無いケースがたまにあるんですね。
もしルームミラー周辺に車検シールがない場合は助手席側のフロントガラスの周辺を見てみてください。
まとめ

という事で今回は、車検シールを貼る場所を間違えた際の罰則や手続きについてまとめてみました。
- 車検シールを貼る場所を間違えた時はすぐに張り直しか再発行
- 車検シールは普通車・軽自動車関係なく所定の手続きが必須
- 車検シールの貼り付け場所がフロントガラス中央から運転席へ
今回の車検シールの貼り付け場所の変更は、どうやら運転手が確認できるようにすることが目的のようです。
実は商用車や社用車等の、運転手が車検をあまり気にしない車の車検切れが多かったらしいです。
しかし、決まりは決まりですからね!
皆さんもご自身の車の車検日と、車検後のシールの貼り付け位置には十分注意しましょうね!