なぜロシアはウクライナに軍事侵攻するのか?
ニュースを読んでも難しい言葉ばかりでイマイチわかりにくい…
政治問題や国境問題に興味がなくてさっぱりわからない…そんなあなたでも順を追ってわかりやすくまとめました。
- ソビエト連邦(ソ連)崩壊について
- ソビエト連邦は今のどこの国が加盟していたのか
- NATOってなに?
- ロシアはウクライナをNATOに加盟させたくない
- ウクライナに実行してほしい約束事について
これらについてお伝えします。
順を追って読んでいただければ、ロシアがウクライナに侵攻した理由がわかりますよ。
遠い国の出来事と思っている人もいるかも知れませんが、日本にも大きな影響を及ぼすロシアのウクライナ侵攻。日本にはどんな影響があるのでしょうか。
こちらもかなりわかりやすくまとめてありますので気になる方はこちらもどうぞ。
ロシアはなぜウクライナに侵攻したのか?
ロシアとウクライナの問題は、ソビエト崩壊という歴史的な出来事まで遡る必要があります。
ソビエト崩壊って?

もともと30年前まで、ロシアとウクライナは「ソビエト」という国を構成する15の共和国の1つでした。
中でもロシアとウクライナは建国当初から加盟している兄弟のような仲でした。
少なくともロシアはウクライナを弟のように思っています。

- ロシア
- ウクライナ
- ベラルーシ
- ウズベク
- カザフ
- グルジア
- アゼルバイジャン
- リトアニア
- モルダビア
- ラトビア
- キルギス
- タジク
- アルメニア
- トルクメン
- エストニア
ソビエト崩壊後、15の構成国はそれぞれ独立して新たな国家として歩み始めました。
しかしソビエト崩壊から30年経っても、ロシアは同じ国だったという意識があり、弟分のウクライナには特別なものがあると言われています。
ロシアはウクライナをNATOに加盟させたくない

崩壊前のソビエトは軍事勢力をぐんぐんとパワーアップさせていきました。
そんなソビエトを警戒したアメリカなどの国が、「NATO(ナトー)」を結成しました。
1949年に発足した世界最大の軍事同盟
アメリカやイギリスといった西側諸国の国々は、ソ連から自分たちを守るためにNATOというのを作って、加盟国がもし攻撃された場合はNATO軍全体で反撃するよ!という仕組み
ソビエトが崩壊すると、もともとソビエトだった共和国の一部がNATOに加盟していきました。
NATOもロシアを無視した行動を取ります。
ロシアの味方はどんどん敵国に流れて行き、ロシアの不安とイライラが募ります。
そして2022年ロシアの弟だと思っていたウクライナまでもがNATOに入りたいと言い出した事がロシアがウクライナに侵攻した1つのきっかけです。
もしウクライナまでもがNATOに加盟したら、ロシアの首都モスクワの直ぐ側まで敵国が迫ってくることになるので、ロシアとしてはどうしても避けたいのです。
だから、NATOに東方拡大をやめろ!ウクライナを仲間に入れるな!とウクライナに侵攻したんです。
そしてもう1つの理由がこれ。
ウクライナの2州に特別な地位を与えろ!

ロシアは2014年3月ウクライナの南にあるクリミア半島を支配しました。
さらにロシアはこの時、ロシア系住民が多いウクライナ東部にあるドネツク州とルガンスク州を実効支配してしまったんです。
ロシアはウクライナの全体は獲れなくても2つの州をロシアの一部にすることで緩衝地帯にする狙いもありました。
これに反発したウクライナ政府は内戦状態に入っていきました。
とにかく戦争をやめさせなきゃ!ということでドイツやフランスが集まって2015年に「第2次ミンスク合意」が結ばれます。
- 無条件で双方が停戦
- 最前線から重火器を撤去
- 捕虜を解放
- 憲法改正等でドネツク州とルガンスク州に特別な地位を与える
ドネツク州とルガンスク州はウクライナの中にあるけどウクライナ政府の支配が及ばない地域で新ロシア派とロシアが影響力を行使できるというロシアにとって有利な内容となっています。
なぜなら、このまま戦い続けるとロシアはウクライナを壊滅させる危機的状況だったから戦争をやめさせるため合意をさせなければいけなかったのです。
クリミアを獲ったばかりで軍事的にも脅されていた状況で結んだ合意だったため、ウクライナとしては反発して履行していないのです。
この第2次ミンスク合意を履行しろ!約束通りドネツク州とルガンスク州に特別な地位を与えろ!と要求してウクライナに侵攻したのです。
まとめ|ロシアはなぜウクライナに侵攻したのか?子供にもわかりやすく解説

なぜロシアは隣国であるウクライナに軍事侵攻するのでしょうか?
ニュースを読んでもいまいちわからないので、子供でもわかるようにまとめました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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