元俳優で現在政党【れいわ新選組】の代表として活動されている山本太郎さん。
SNSで演説や議員活動の様子がアップロードされているのをよく見ますが、コメント欄を見ると山本太郎さんのことを評価し、応援している人もいれば完全に批判し、認めない人もいるという両極端な意見が混在しています。
山本太郎さんは実際国会議員としてどのような活動をして、どのような実績を残してこられたのか?
今回は、
- 山本太郎さんが成した功績
- 山本太郎さんの経済政策の内容
- 山本太郎さんの経済政策の実現性
について、詳しく解説していきます。
山本太郎の功績は?

現在に至るまで、山本太郎さんはどのような実績を残してきたのかというと次の通りです。
- SNSを活用し国民の政治への関心を高める
- 後ろ盾が無い状態から一人で国政政党を生み出す
- 被災地域に赴き、視察ではなく自ら支援をする
山本太郎さんは2013年の参議院議員選挙で初当選し、国会議員となりました。
その後2019年4月に政党【れいわ新選組】を立ち上げ、党の代表に就任します。
れいわ新選組は野党に属しますので、現状政権は担当していません。
野党の仕事は与党が提案する法案に対し、必要があれば意見し政策をより良くしていくことなので、政策に対する影響力は与党に比べて小さいです。
そのようななかで、山本太郎さんが行ってきた行動は世間にどのような影響を与えたのかをそれぞれ詳しく説明していきます。
SNSを活用し国民の政治への関心を高める

2019年の第25回参議院議員通常選挙において、山本太郎さんはSNSを活用し自らの政策をわかりやすく国民に訴えかけました。
わかりやすいのは演説だけでなく、動画のテロップ入れや編集で視覚的にも効果的に訴え、演説会場に足を運ばない人々にも情報を届ける戦略は人々の関心を集めることに成功しています。
この、普段政治に興味が無い層の人々にも関心を持たせるやり方は【れいわ旋風】と呼ばれました。
SNSのフォロワーは日々増加し、政党への寄付金は3億を超え、当時の山本太郎さんの政見放送の再生数は安倍晋三さんが出た自民党の政見放送より13万回多い84万回再生だったと報じられています。
以降の政治戦略ではどの政党もSNSをどのように活用していくかを意識するようになっているので、政治とSNSの関係の重要性を示した山本太郎さんの功績は大きいです。
後ろ盾が無い状態から1人で国政政党を生み出す

俳優や女優から政治家になられた方は山本太郎さん以外にも複数いらっしゃいますが、ほとんどの方は後ろ盾として国政政党の推薦を受けています。
ところが山本太郎さんは1人でれいわ新選組という政治団体を立ち上げ、結成わずか3か月でれいわ新選組を国政政党にしています。
この政党要件を満たしていない団体が比例代表の議席を獲得したのは、れいわ新選組が初となるのでこれも山本太郎さんの大きな功績と言えます。
被災地域に赴き、視察ではなく自ら支援をする

山本太郎さんは、国内で災害が発生したとき、
- 2013年9月 京都府福知山市台風災害で現地入りし、ボランティア活動に従事。
- 2023年7月 福岡県久留米市田主丸豪雨災害で現地入りし、ボランティア活動に従事。
- 2023年7月 秋田県記録的大雨災害で現地入りし、ボランティア活動に従事。
といったように、直接被災地に赴き、視察ではなく復旧活動に従事しています。
また、2018年に発生した西日本豪雨では自民党議員たちが「赤坂自民亭」で飲み会をしていて災害対策の初動が遅れるなか、山本太郎さんが国会で猛烈に怒り「一刻も早く被災地に小型重機を」と国会で要求し続けました。
結果、与党の意識にも変化が生まれ、異例の早さでその後小型重機100台を送る対策が実現しています。
これらの行動を「パフォーマンスだ」という意見もありますが、「弱者に寄り添う政治」という演説の言葉を、言葉だけでなく実際の行動で示すという姿勢と、被災者の声を拾い上げ情報を発信していく姿勢には救われた方も多いはずです。
山本太郎の経済政策とは?

山本太郎さんが掲げる経済政策は次の通りです。
- 消費税の廃止 → 使えるお金を増やしてデフレ脱却を目指す。
- 奨学金徳政令 → 若者の借金を無くし将来に希望を持たせる。
- 公務員の人員確保 → 雇用の安定を図り経済を活性化させる。
- 全国一律で最低賃金1500円 → 中小企業に影響が出ないよう不足分は国が補填。東京に人口が集中するのを防ぎ、地方を活性化させる。
いずれも経済的弱者の立場の方を救おうとする政策です。
この政策を実現するためには財源をどうするかを考えないといけないですが、山本太郎さんは「税はお金があるところから取る」という方針で、主に【法人税】と【所得税】の増税を考えています。
法人税、所得税も一律増税ではなく、累進課税で多くお金を持っている企業や人により多く税を納めてもらう考えです。
日本は資本主義社会なので一部の資本家と大勢の労働者で構成されています。
もしこの政策が実現することが出来れば、今以上に生活が楽になる人々が増えそうですね。
山本太郎の政策は無理?

そもそも、先にも述べましたがれいわ新選組は現在野党に属しているため政権を担当していません。
法案の決定権がないのでまずは与党にならないと政策の実現は不可能です。
そして仮に与党になった場合、実現は可能かというとそれもまた難しいです。
理由は政権を担当した経験の無さです。
現在政権を担当している与党は自民党と公明党の2党ですが、戦後自民党が結成されてから68年間で、政権を取られ野党となったのはたったの2回、計4年間ほどしかありません。
その4年間も、経験値の無さから新与党になった政党は失敗が目立ち、国民からの批判が多く集まり、すぐに政権を自民党に取られてしまっています。
つまり、今の野党は全体的に政権を担う経験値があまりに乏しいのが問題です。
まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の内容をまとめると、
- 山本太郎さんはSNSの活用や新たな国政政党を誕生させる等今の政治に影響を与えている
- 山本太郎さんの政策は経済的弱者の人にとってはとても魅力的な政策
- 山本太郎さんの政策は現状実現は難しい
という内容でした。
「国民の負担を軽減するのは政治家の仕事だ」
という政治家の軸をしっかりと持って行動されている山本太郎さん。
自身も常に政治の勉強をされ、伝え方にこだわり、多くの国民の意識を変えてきました。
現状の政治に満足できず、今後の政府の対応に疑問を持たれた人は「もしかしたら日本を変えてくれるかもしれない」という期待をもって山本太郎さんを応援されてみてはいかがでしょうか。